デフォルトVPCは削除しても大丈夫?
はじめに
AWSアカウント作成時、デフォルトのVPCが一つ作成されます。 このデフォルトVPCを使用することで、すぐにEC2などのリソースを作成することができるという利点があります。
一方で、デフォルトVPCには自身が把握していないルートテーブルやセキュリティグループが含まれる可能性があります。 そこでリスクヘッジのためにデフォルトVPCの削除を検討される方も多いかと思います。
今回はそんなデフォルトVPCを削除する前に確認しておくことを記載します。
いきなりまとめ
リソースが紐づいていなければデフォルトVPCは削除しても大丈夫です。 また、デフォルトVPCが必要になった場合は再度作成することもできます。
削除前の確認
VPCは削除する際に関連するリソースが表示されます。 実際にやってみましょう。
VPCの画面からデフォルトVPCを削除します。
関連するリソースが存在すると怒られました。 今回はEC2インスタンスとネットワークインターフェイスが紐づいているようです。
それぞれ紐付けを解除(別のVPCに移動)します。 再度、デフォルトVPCを削除します。
問題なく削除することができました。
AWS CLIで削除することも可能ですが、その場合は依存関係を自分で調べてから削除する必要があるため、コンソールからの削除がおすすめです。
デフォルトVPCを使用するケース
以前、一度だけデフォルトVPCを必要とするケースがありました。 AWSが提供してくれているハンズオンで、デフォルトVPCを使用するCloudFormationが提供されていました。 この時、どうしてもデフォルトVPCを用意する必要がありました。
私はデフォルトVPCを削除していたので、再度作成しました。
デフォルトVPCの作成
VPCの画面より「アクション」→「デフォルトVPCを作成」を選択します。
デフォルトVPCを作成します。
問題なくデフォルトVPCが作成されました。
まとめ
如何でしょうか、意外とデフォルトVPCを削除せず放置されている方も多いかと思います。 私も以前デフォルトVPCを放置していて、気づかずデフォルトVPC上にリソースを起動してしまったことがあります。 思わぬ事故にもつながりかねないため、現在はデフォルトVPCを削除しています。 必要になればいつでも作れるの安心ですね。